パチンコっつーのは結局、玉がヘソに入った瞬間に当たりかハズレかが決まる。
入った瞬間に、だ。その後、いろんな演出が出る。魚群が出たり、なんとか背景が出たり、カットインが赤かったり…なにが出ようが、もう当たりかハズレか決まっている。これはパチンコの仕組み。よっぽど特殊な機種以外は、この仕様なのだ。
だから、演出中にどんだけ一生懸命ボタンを押しても、剣を刺しても、ピストルでバキュンバキュンやっても、実はなんの意味もない。押そうが押すまいが、結果は絶対に変わらない。押すと楽しいなら押したらいいけど、結果は絶対に変わらない。
たまにいる、血眼でボタンを連打してる人。そんな人を見て「うわあ、なんもしらんのだ、この人。養分だなー」なんて思っていた。機械に踊らされてる人だな、なんて思っていた。
そんな風に思いながら、僕もドキドキしながら剣を刺していた…。
パチンコって、本当に面白いゲーム性のギャンブルなんだと思う。ドキドキできて、好きなアニメや映画の台があって、勝っちゃえばお金が増える。本当によくできた、大したギャンブルだと思う。
(…まあ、お金がかからなければあんなもん面白くもなんともないけども。結局、突き詰めるとお金だ。証拠にゲーセンや1円のパチンコとか打つ気しないし。)
だからこそ依存し、だからこそ怖いもの。
僕は「ギャンブルとしてのパチンコはとても面白いもの」だということは絶対に忘れない。面白いから依存する。だから500万円以上負けた。
SNSとかで「あんなつまらないもんに1万円つっこんだ」とか「パチンコなんてつまらないのになんでハマっちゃうんだろ」とか、そういう依存症の人たちの意見も目にするけど、はたしてそうだろうか?
本当は、すごい面白いものだと思う。甘い蜜が実は猛毒で、フラッと行って、面白いからすぐにハマって、気づいたら取り返しの無い額の借金を抱える…。
これが真理じゃないかな、と思う。つまらないなら、ハマらないし。行かないもんね。
パチンコは面白いから怖い。僕みたいなバカは甘い蜜に誘われてフラッとまた行ってしまいそうなので、「お前はとても面白いものだけど、もう行かねーよ」と思いながら、パチンコから遠ざかる禁パチを今日も実践している。
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