ギャンブル依存症の本をたくさん読んできた。表紙には「ギャンブル依存症の本」と書いてあるものの、中身は「パチンコ産業」についてだったり、「パチンコの歴史」だったりと、的を射てないものもたくさんあった。
んで、色々読んだ中で、僕が一番おすすめできる本を紹介…したいのだが、まず最初に一言。
本を読むだけでパチンコ・パチスロをやめることはできない。
でも、禁パチ・禁スロ意識を持続させるためには、本は非常に有効なアイテムだと思う。
ギャンブル依存症 田辺等
この本はギャンブル依存症に罹患した人の体験談が描かれている。
パチンコ・パチスロのみならず、ギャンブル依存症で堕ちていく人間模様が描かれており、悲惨さや怖さも伝えている。また、どんな人物が依存症にかかってしまうかなども丁寧に書かれており、我々依存症患者以外にも、依存症患者の家族も読んでも良いと思う。
本の内容を紹介したいところなんだけど、僕自身が本好きで、ネタバレを「悪」だと思っているから、内容には触れないでおきます。まあ、小説でもないんだけど、結構印象に残ったり、心が揺さぶられる体験談もあるから。
上には上がいるけど、下には下もいるな、と思わされるエピソードもしばしば。
具体的な体験談と、田辺氏(精神保健福祉センター・センター長)のアドバイスがシンプルにわかりやすく書かれている。淡々とシンプルに、というのが読みやすく、だけど内容はヘヴィーなものも。恐ろしさと前向きな姿勢を意識させてくれる。
一番大切なこと
僕自身、今禁パチして270日経過したけど、禁パチに大切なことは「意識」だと思う。
前も書いたけど、ギャンブル依存症でパチンコパチスロやめたいって人は「夜は意識が高まってるんだけど、朝になると意識が下がっている」ということないでしょうか?
だから、夜も朝も、昼も「禁パチ禁スロへの意識を高め続ける必要」があると思うんです。
僕はもうどうしようもないバカだったから、本を読んでもスリップしたこともある。でも、意識を高め続ける方法として、本を一日1ページでも、1行でも、なんなら触るだけでもいい。意識するということが大事なんだと思う。
お気に入りのページにマーカーひいたり、端を折ったりして、一日その部分だけ読むのも良い。
もはや持ち歩いてもいいと思う。行きたくなったら数秒でも読む。これだけで意識するには上等。
僕は枕元にこの本を置いて寝ていた。バカみたいだけどね。でもしていた。起きると表紙が見えるだけで意識できた。僕は朝が本当にキツかった。朝耐えられれば大丈夫だった。あとこの本も前述したとおり内容も良かったし。今はたまに表紙を見るだけだけど。
もし、なにか良い本を探している方がいるのなら、僕は著書・田辺等の「ギャンブル依存症」をオススメします。