病院職員裏ブログ

元ギャンブル部門の新聞記者(現病院職員)が病院、医療制度、ギャンブル依存症とか、全部綴る。

パチンコにアツくなりすぎて消費者金融ATMに行くも借りなかった時の話

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貯金もなくなり、親への借金もできない


どうしてもどうしてもこの台で当てたいと思った若き日の僕。残金はあと千円。預金残高も底を尽き、親への借金も最近したばかり。今すぐ手にできるお金のアテは、もう消費者金融しかなかった。


幸いにも不幸にも、パチ屋の至近距離になんとまああるじゃないの、超大手の消費者金融会社のATMが。都合よく、図ったように、あるじゃないの。


僕はこの時、もはやこの台を爆発させることしか頭になく、今すぐに現金が必要だった。この頃、すでに僕は社会人だったので、消費者金融でお金を借りるという行為がどういうことがわかっていたが、もはやパチンコを打つ、ということしか考えられなかった。台を前にしている時は、借金への恐怖はなかった。

パチンコは冷静さを失わさせる


コールボタンを押し店員を呼び、40分の休憩を取る。早速消費者金融ATMへ。金だ。お金が欲しい。

 

徒歩2分で到着。電話ボックス型のATM。電話ボックスよりはやや大きめか。ボックス内にはかわいい動物の広告が貼られている。お金が欲しい。早く欲しい。

 

ATMの入力画面に氏名や住所を入力する。サクサクと入力を終えていく。…この辺でふと我に返る。「あれ、こんなことして大丈夫なんだろうか」

 


手続きは進む。住所を入力し終えると、設置されているスキャナで免許を送信する。免許を渡してしまったことに恐怖を感じる。パチンコ打ちたい熱が急激に冷めだす

 


備え付けの電話が鳴る。担当者とにさん話をするためだ。「なんのために借りますか?」「仕事で急な出張が入ったからです」「そうですかわかりました」。淡々と進む。ベテランの担当者の様だ。野太い男性の声に僕の表情は曇る

 


手続きも最終段段階へ。担当者がいう。「それでは、会社に在籍確認の電話をしますね」「え?電話ですか?」「はい。それで契約完了となります」。

 

冷え切る。パチンコへの熱が。

 

「やはり借りません」そう伝えてパチ屋へ戻る。休憩を終える。上皿の玉をすべて飲ませ、その日は帰宅した。

 

今考えると、あの時に踏みとどまってよかったと思う。手続き中に恐ろしくなり、借りずにすんだ。あそこで借りてしまっていたら、また今とは違う状況に陥っていたかもしれない。

 

…ただ、この翌日、僕はやはりパチンコへ行く。ゲームを売り本を売り、金を作る。そう、消費者金融を避けたとはいえ、依存症であることは間違いなかった。借金をしている人を笑ったりするはずがない、自分の方がマシだなんて思うはずがない。同じだ。同じ依存症。


そしてこの数年後には、親や嫁に嘘をついて金を借りたり、生活費を盗んだりするクソになる。クソ状態は何年か続き、ようやく今に至る。

 

パチンコをやっていた頃は、情けない話ばかりで嫌になるが、に思い返さないと再びクソに戻る可能性があるので、ブログに綴っておく。


みなさんも、安易にATMに近づかないように注意です。簡単に借りれます。そして簡単には返せません。

 


みなさんの禁パチライフを応援しています!